このコーナーでは代表的な製品について詳しく紹介しています。 この他の製品については「 ネットショップ 」をご覧ください。
ゆらゆら人形
イグアノドンの親子
2002年作
昔から人形や動物を揺らして遊ぶおもちゃがあります。指先に乗せて遊ぶやじろべえや木馬のシーソーなど、小さい物から大きな物までいろいろと作られてきました。中でも、ヨーロッパに多く見られる1本腕のやじろべえは、揺れ方がゆっくりしていて長い時間揺れてくれる長所があります。私の「ゆらゆら人形」は、この片腕式やじろべえの上部の人形と下部のおもりを関連のある形にしてみようという発想でデザインしました。
恐竜シリーズのゆらゆら人形はすべて、上は親子、下は卵の殻に統一しました。子は半割して2匹とし、下の卵の殻の凹部にぴたりはめ込むことができるようにしました。
イグアノドンの2匹の子どもを、跳ね上がった親の尾の先にお坐りするようにまたがらせることができます。あるいは、親の少し開いた口に子どもの尾のとんがりをはさむこともできます。そうすると親は2匹の子どもを口にくわえた状態で、少し前のめりに傾いて揺れます。下の卵の殻に2匹を乗せたときは、親の姿勢が立ち上がり、揺れ方も多少変化します。
重さの移動によるバランスの変化。そこに生まれる動きの変化。形と動きの変化を楽しめることが、組み木のゆらゆら人形の大きな魅力です。
小黒三郎著「動物家族ズートピア2」より