Let's make KUMIKI 自作される方へ

小黒三郎の組み木は電動糸鋸盤があれば誰でも簡単に作れます。そして、作れば作るほどおもしろさが深まってゆきます。
そんな組み木作りのおもしろさをワークショップなどで体験して、道具を揃えて本格的に取り組む方も増えてまいりました。
このコーナーでは、組み木作りのポイントや、材料、道具の選び方などを簡単に紹介しています。
自分で作ってみたいという方に少しでもお役に立てばと思います。

How to make 組み木の作り方

  1. 作り方 01

    図面をハサミで切り抜き、裏にスプレーのりを薄く吹きつけ少し乾かします。

    図面にのりスプレーを吹きかけるところ
  2. 作り方 02

    図面を、木目の方向を見ながら板に貼りつけます。

    木材に図面を貼り付けます
  3. 作り方 03

    肩の力を抜いて、ゆっくりと切り進めます。線から多少ずれても急に戻さずに、なめらかに回しながら切り進めます。

    貼った図面にそって木材を切り抜きます
  4. 作り方 04

    ドリルで目を両側から5ミリぐらいの深さにあけます。貫通はさせません。

    目があればドリルで5ミリくらいあけます
  5. 作り方 05

    図面をはがし、スプレーのりの跡をサンドペーパーで落とします。

    サンドペーパーで乗りの跡を落としていきます
  6. 作り方 06

    ケバ立ちなどがあればサンドペーパーで落としてできあがりです。

    できあがりの組み木の写真

Point 組み木作りのポイント

Point 01 組み木作りのコツ(三つの大切なベーシックをマスターする)

糸鋸盤に向かう前に、もっとも基本的な三つのポイントである「正(しょう)・ゆ・流し」をマスターしましょう。
この3点に気をつけて挽けば鋸刃を折らなくなります。
もちろん、作品の出来映えも変わってきますから、しっかりと身につけましょう。

  • 正しい姿勢で加工していく

    「正」しく向かう

    「正」は、糸鋸盤に向かう時、正しい位置に座るということです。座ったとき、アームが前方に一直線に伸びて見える位置に座ってください。糸鋸盤に向かうときの気分は、姿勢にも切り抜く線にも現れます。イライラして落ち着かないときは、そんなイライラが線に移ってしまうものです。正直な道具ですから、心をひきしめて姿勢を正しくして向かってください。

  • 焦らずゆっくり切り進めていく

    「ゆ」っくり切り進める

    「ゆ」はゆっくり切り進めるということです。初心者の方は、ゆっくり切ることが意外に苦手のようです。つい板を強く押しすぎてしまいます。急ぐと、あっという間にとんでもない方向に切り進んでしまいます。糸鋸盤には「板押さえ」というパーツが付いていますが、なるべく板押さえは使わず、指先の感覚で押さえる強さと切り進めるスピードのバランスをつかんでください。

  • 気をつけながら木材を加工していく

    曲線を「流し」切る

    「流し」は、曲線を流れるような美しいラインで切ることを意味します。初心者の方は曲線を切るとき、どうしても切ろうとする図面の線の外へはみ出して切りがちです。原因は板を回す操作よりも押す操作が勝ちすぎるためです。はみ出してくると、ついあわてて板の向きを変えてしまって、ラインは流れずジグザグになってしまいます。これを防ぐのが流し切りです。線からはみ出してもあわてずに、新しい曲線を作るつもりで、流れるようにはみ出したなりに切り進め、先の方で図面の線に近づけていくときれいにまとまります。

Point 02 電動糸鋸盤の選び方

旭工機 AF-eco1 初心者にオススメです
旭工機 AF-eco1
初心者にオススメです

組み木作りに必ず必要な電動工具は、糸鋸盤、ボール盤(スタンド付電動ドリル)です。糸鋸盤は大きく分けて、小型機、中型機、大型機に分かれますが、趣味として始めるなら、小学校の工作室によく置いてある卓上タイプの小型機をおすすめします。ただし、メーカーによっては2時間も切り続けると発熱して動かなくなってしまう物がありますので、耐久性のある物を選んでください。また、ホームセンターなどでよく見かける超小型の糸鋸盤は組み木作りにはおすすめできません。
中型機、大型機は、モーターのパワーが大きいので糸鋸刃に強い張力をかけて動かすことができます。そのため、厚板でもストレス無く正確に切り抜くことができます。プロを目指す方や、趣味でも設置場所と予算に余裕のある方におすすめします。

Point 03 糸鋸刃の選び方

糸鋸刃の写真

糸鋸刃の種類はたいへん豊富で、呼び方も価格もメーカーによって違います。一般的に言えることは、刃厚の薄い刃は、薄い板や軟質の板に向いていて、刃厚の厚い刃は、厚い板や硬質の板に向いています。
組み木教室では、20ミリ厚のシナ板をよく使いますが、そのとき糸鋸刃は「24山アサリ付」を使います。「アサリ付」とは、刃を糸鋸にセットした状態で上から見ると、各山が左右に交互に少し出ている刃で、鋸刃より鋸シロが少し広くなるため摩擦熱で板が焦げることを防ぎます。また、アサリによって切削速度が遅くなり、「正・ゆ・流し」の「ゆ」が守れるからです。
ある程度慣れた人には、切り肌がきれいな「24山中目」「24山手仕上げ」をおすすめします。 糸鋸刃の選び方は「旭工機」のホームページでも紹介されていますのでご覧ください。

  • 糸鋸刃A
    24山
  • 糸鋸刃B
    18山
  • 糸鋸刃C
    24山アサリ付
  • 糸鋸刃D
    18山アサリ付

Point 04 板の選び方

シナ(初心者にオススメです) ブナ

組み木は電動糸鋸盤で切り抜いて作るため、どの方向にも切りやすく木目が詰まった緻密な広葉樹が適しています。杉やスプルースのような年輪の柔らかい部分と硬い部分の差が激しい針葉樹は向いていません。当ネットショップで取り扱っている主な樹種を紹介します。

シ ナ
シナは初心者の方にぜひおすすめしたい木です。柔らかく、初めての方にも無理なく切っていただけます。木肌は白薄茶色系です。
ブ ナ
ブナは硬い木ですが、緻密で木肌が白く、おもちゃ作りには適した木です。木肌が白いので、彩色すると色が映えますが、反りやすいのが欠点です。

Kumiki school 全国の組み木教室

小黒三郎の組み木作りを楽しめる施設を紹介します。営業時間や利用方法などは、各施設にお問い合わせください。

  • 小黒三郎組み木館 ズートピア信州

    〒383-0062 長野県中野市笠原310

    TEL.0269-22-6922

    FAX.0269-22-6922

    Web
  • 竹中大工道具館

    〒651-0056 兵庫県神戸市中央区熊内町7-5-1

    TEL.078-242-0216

    FAX.078-241-4713

    Web
  • 兵庫県立 木の殿堂

    〒667-1347 兵庫県美方郡香美町村岡区和池951

    TEL.0796-96-1388

    FAX.0796-96-1390

    Web
  • 兵庫県立 丹波年輪の里

    〒669-3312 兵庫県丹波市柏原町田路102-3

    TEL.0795-73-0725

    FAX.0795-73-0727

    Web
  • 兵庫県立 三木山森林公園

    〒673-0433 兵庫県三木市福井字三木山2465-1

    TEL.0794-83-6100

    FAX.0794-83-6779

    Web
  • 加古川市立 少年自然の家
    ふれあいの森工作館

    〒675-0058 兵庫県加古川市東神吉町天下原715-5

    TEL.079-432-5177

    FAX.079-432-5178

    Web
  • 有馬玩具博物館

    〒651-1401 兵庫県神戸市北区有馬町797番地

    TEL.078-903-6971

    FAX.078-903-6981

    Web
  • 現代玩具博物館

    〒707-0062 岡山県美作市湯郷903

    TEL.0868-72-0003

    FAX.0868-72-3000

    Web
  • Slow & Polite

    〒734-0024 広島市南区仁保新町2丁目5-11

    TEL.090-9508-9963(秋山)

    Web
  • 木工教室 癒楽木(ゆらぎ)

    〒761-0101 香川県高松市春日町1568-3

    TEL.090-9773-1243

    Web
  • テノ森

    〒811-3304 福岡県福津市津屋崎5丁目45-10

    TEL.050-3637-4152

    Web